秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
✱✱✱
「ご、ごめんなさい!」
「ったく…もう謝らなくていいから用意しろ!」
私は誠に言われて急いで着替えて用意をした。
遡ること二時間前…
目覚ましの音で私は五時半に起きて三人分の弁当を作った。
昨夜は中々、眠れなかったから起きた時は眠たかったけど、弁当作りだけはちゃんとした。
弁当が出来あがると同時にお兄ちゃんが起きてきて、弁当をテーブルに置いてるからと伝えると私は部屋に戻った。
時刻はまだ朝の六時半。
後三十分…そんな気持ちでベッドに横になると寝てしまい、スマホのアラームを掛けたつもりが掛け忘れていたらしく、誠からの電話で目が覚めて、時間を見たら七時二十分だった。
そして今に至る。
私は急いで支度をして、誠と一緒に家を出た。
誠は本当に車で来ていて見ると高そうな車だった。
「乗れよ!」
「う、うん」
そう言われて私は助手席に乗った。
誠も運転席に乗り車のエンジンを掛けて走り出した。