秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜




バイクの時はスピードが早いのと慣れていたからドキドキよりも初めは怖いとか慣れたら風が気持ちいいとか思ってたけど、二人きりの空間に何だかドキドキしてしまう。


運転する誠の姿をチラリと見ると、横顔が格好良くて私の心臓が大きく音を立てた。


なかなか鳴り止まないドキドキ。


これは初めて誠の車に乗ったから?
それとも二人きりの空間のせい?
横顔が格好良かったから?


どうしてドキドキしているのかわからないまま気がつけば学校に着いていた。


誠は途中で帽子とサングラスを掛け、誠だとバレないように制服のカッターシャツは着ていなくて、半袖のTシャツを着ていた。


「俺は今から近くの駐車場に車を停めてくるからサツキは先に学校に行け。」


「ありがと!後、弁当作ったから食べてね!」


「サンキュー!ってか弁当作ってるって事は二度寝か?」


「えーっと…そうです。」


「サツキらしいな?だけどありがと!
じゃあまた帰りにな!」


「うん!」


そう言って私は車を降りて学校の中に入っていった。






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