秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜




私の席が静かになると同時に莉奈が話しかけてきた。


「朝から質問攻めされてご苦労様!
昨日に聞いてはいたけどもう少し早くにくるんじゃなかったの?
この時間帯って生徒が集中して来るし、私が教室に着いた時にサツキが居なかったからアレ?って思ったけど、サツキの事だから寝坊したんでしょ?」


さ、さすが莉奈!よくお分かりで…。


「寝坊は寝坊なんだけど、朝に弁当作ってその後にスマホのアラームをセットしたつもりが出来てなくて、三十分だけ寝るつもりが誠の電話で起こされたんだ…。」


「サツキはドジだもんね?生徒会長も大変だね!」


そう言ってゲラゲラと莉奈は笑った。


確かに私が悪いんだけどそんな笑わなくても。





その次の日から私は二度寝をしない為に起きる時間帯を三十分、遅めにした。





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