秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
生徒会長は勉強も出来て、数学の先生よりも教え方が上手くて生徒会長のおかげで問題を解く事が出来た。
「あ、ありがとうございました!
生徒会長のおかげで全部解けるなんてっ…」
「ちょっ、お前それくらいで泣くか普通…」
「本当に数学だけはわからなくて嬉しいんです。」
「変わった奴だな…もう遅いから帰るぞ!」
「はいっ!」
そう言って生徒会長と私は学校を出た。
学校には部活をしている生徒以外は居なくて、生徒会長が制服を着崩していても誰にもバレる事はないし、メガネを外してるから生徒会長とは直ぐには気づかれないだろう。
私達が校門を出ると生徒会長は言った。
「今日は先に俺の知り合いの所に寄ってからお前を送るから!」
生徒会長がそう言って私は頷いた。
私の家とは真逆の方向を歩き出し、15分くらいして生徒会長の知り合いの所に着いた。
生徒会長は誰かに電話して、数分すると家から人が出てきた。
だけどその人数は10人くらい居て、見た目は見るからに不良で私は咄嗟に生徒会長の後に隠れた。
「悪いな急に。」
「別に構わないけど、誰?誠の後に隠れてる女…もしかして彼女か?」
「ああ!」
えっ!いつから私は生徒会長の彼女になったんだろうか…。
「こんな真面目ちゃんとか珍しいな?」
「そうか?こいつ真面目に見えるけど昨日は工業高校の不良を二人も倒したんだぜ?なっ?」
「えっ、あ、あの…」
私は恥ずかしくなり顔が真っ赤になった。
「誠が昨日言ってた奴らか?情報集めてこいつらにも聞いたけど、学校でも必ず探しだしてやるって言ってたみたいだぞ?」
生徒会長と話をしていた人の後には、昨日の不良と一緒で髪の毛は赤や金髪やオレンジに緑…カラフルな髪色の人が沢山居て、工業高校の制服も着ているし同じ学校なんだろう。
「誠さんに喧嘩売った奴らは狂連のチームの奴らで、あいつらは弱い奴らから金を奪ったり、悪い噂しかないです。」
そう後ろから言ったのは工業高校の制服をきた人だった。
それに…喋った時に歯がボロボロで怖かった。
お兄ちゃんの友達にも同じように歯がボロボロな人もいた。
その人はシンナーをしていたみたいでこの人も同じなんだろうか…。