秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜




学校を出ると部活をしてる人以外は誰もいず校門を出て少しすると俺はサツキの手を繋いだ。


明らかに動揺している素振りを見せたサツキが可愛くて仕方なかった。



「ま、誠っ…」


「何?」


「何で手を繋いでるの?」


「いいだろ?俺が繋ぎたかったんだし!」


するとサツキは黙ったまま顔を赤くして歩いていた。


だけどこの手は離すつもりはねぇけどな。


何度か話しかけたが、サツキは話を聞いているのかいないのか…そんな感じだった。


圭介の家に着くとちょうど圭介が家から出てきた。


「あれー!?手なんか繋いじゃってラブラブだねぇ!」


「うっせぇ!」


サツキは恥ずかしいのか下を向いた。


「所でこの週末は大丈夫だったか?」


「今の所は大丈夫だ!誠は?」


「それが…ってその前にサツキの兄貴が優さんだったんだ!」


「はっ!?マジ?どうりでサツキちゃん誰かに似てると思ってたけど優さんだったんだ!
そうか、優さんの妹だったんだサツキちゃん!優さん元気?」


「お兄ちゃんは元気ですよ!」


「俺も会いたいな優さんに…所でさっき言いかけてたの何なんだよ?」


「土曜日にサツキと優さんと幼馴染が車に乗っていた時に、サツキの姿を見て追いかけて来たらしい!
優さんと幼馴染が対処したからサツキに被害はなかったけどな」


本当に許せねぇ奴らだ!







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