秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「そうだったのか…俺らのチームにまだ被害はあれから出てないけど、他のチームが狂連の奴らに潰された。
それに強制的に狂連のチームに入らされたらしい。」
「マジか!てか狂連を仕切ってる総長は何を考えてんだ…圭介、無理はすんなよ?」
「ああ!あんな奴らにヤラれる俺じゃねぇし!誠も何かあったらすぐに連絡しろよ?」
「ああ!」
圭介と暫く話した後、俺はサツキをバイクで家まで送った。
サツキは当たり前のように俺のお腹に手を回して密着する。
前は意識はしてなかったけど、今は何だかドキドキしてしまう。
それにスピードを出すとぎゅっと力を入れて俺の背中に密着してきて、何だかずっとそうしていて欲しくて今日はいつもよりスピードを出してしまった。
だからサツキの家に着くのは早かった。
「送ってくれてありがとう!」
「ああ!」
バイクを降りて、サツキの家の玄関の前に二人で居たら突然、光輝がサツキの家にやってきた。
「サツキ!」
「こうちゃん…」
何だかサツキの様子がおかしい…
「昨日の事だけど、サツキの気持ちも考えないで俺の感情をぶつけて悪かった…」
「こうちゃん…」
「でも俺の気持ちは変わらないから!」
そう言うと光輝は何処かへ行ってしまった。
やっぱ昨日、俺が帰った後に何かあったのか。
「お前達に何があったかは知らないけど…
だけど俺も譲れないから!
じゃあ明日は車でくるから早く起きろよ?」
「うん…」
そう言って俺は帰った。