秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜





お昼を食べた後、誠は眠いと言い出してソファーで寝てしまった。


その間に私は洗濯を干したり、掃除をしたが全く起きることなかった。


午後三時を過ぎて、私は料理の下準備をした。


まずはシチューを作る為に野菜を切り、お肉を入れてグツグツと煮、その間にハンバーグを作り、丸めて空気を出して冷蔵庫に冷した。


シチューが完成して、サラダを作っていたら誠が起きたのかキッチンにやって来た。


「すげぇいい匂いで目が覚めた!」


「おはよ!昨日は寝るの遅かったの?
凄く熟睡してて掃除機かけても起きなかったからさ!」


「え、ああ…」


ん?何か今、返事が微妙だったけど…


「てか今日の晩御飯は何?」


「ハンバーグとシチューとサラダだよ!
お兄ちゃんの大好物なんだよねハンバーグ!」


「優さんハンバーグが好きなんだな!
そう言えばこの前のファミレスでもハンバーグ食べてたし、昔もよくハンバーガーとか食べてたの思い出したわ!」


「ハンバーグ作ると凄く喜ぶんだ!」


私はサラダを冷蔵庫に冷やすと誠とリビングのソファーに座り、テレビを見ていた。


暫くするとお兄ちゃんが仕事から帰ってきた。


「ただいま!誠が来てんのか?」


「お帰りお兄ちゃん!」
「お疲れ様です!お邪魔してます!」


するとお兄ちゃんの後ろにこうちゃんも居た。


「よっ!」


そう言ってこうちゃんは私達の座るソファーに座った。


「丁度、光輝がバイトから帰ってきてて鉢合わせたんだ!
誠も来てるし光輝も誘った!
俺は先に風呂に入るから!」


そう言ってお兄ちゃんはお風呂に入った。


「何でお前がいんだよ…」


「それはこっちのセリフだ!」


「二人共、喧嘩しちゃダメだからね!」


顔を合わせたらすぐにお互いがつっかかるんだから。


私はキッチンに向かい、ハンバーグを焼き始めた。


おかわりしてもいいように沢山、作ってたしこうちゃんも食べる分があるから四人分を作り始めた。






< 130 / 182 >

この作品をシェア

pagetop