秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
男の髪の毛は所々に禿があった。
もしかして、誠にされた事がストレスで禿げたの?
そうだとしたら何だか可哀想になってきた。
「お前もしかして…俺が原因でその髪の毛が…」
「見たなっ!殺してやる!」
そう言って下に落ちていたナイフで誠の腕を刺した。
「うっ…」
「ま、誠っ!!」
男は狂ったように笑い出した。
「アハハハ!」
その瞬間に誠は刺されていない右腕で男を思いっきり何度か殴り、倒れた男を蹴ると、男は意識を失った。
「おいっ!狂連の奴らはこっちを見ろ!
お前らの総長は俺が倒した!
今日でお前らは解散だ!」
皆は傷だらけになっていて、誠の言葉を聞いてその場に座り込んだ。
圭介君たちも、無事だったが、何人もが下に倒れているのが目に入った。
私は誠に駆け寄った。
「誠っ、腕は?早く病院に行かなきゃ!」
私が涙ながらにそう言うと、誠は私を抱きしめた。
「泣くな!俺は大丈夫だ!
俺はどうなろうとサツキが無事ならそれでいい!」
「バカっ!誠は怪我しちゃってるんだよ?
どうして私の所にきたりしたのよ!
もし、死んじゃったら私っ…」
すると誠は言った。