秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「お熱い中、邪魔して悪いな!」
圭介くんはニヤニヤしながら言った。
キスを見られた私は恥ずかしくて俯いてしまった。
「うるせぇな!」
「てかコイツって漏らしマンじゃん!
お前を狙ってたのはコイツだったのか!
恨んでたんだなこんなになるまで…」
「ああ…恨みとストレスだろうな。
悪い事をしちまったよ…。」
「確かにそうだとしても、コイツだって悪い事をしたんだからな!
後は俺に任せてお前は早く腕の手当しろよ!」
「ああ!じゃあ後は任せた!」
そう言って私と誠は倉庫を後にした。
私はスマホを鞄から取り出してタクシーを呼び、病院に向かった。
病院に着いて誠が手当をしている間にお兄ちゃんに電話を入れて事情を説明した。
お兄ちゃんは私が無傷なのを聞いて安心していたけど、誠の腕の怪我を心配していた。
お兄ちゃんは病院まで迎えに来てくれる事になり、私は誠の手当てが終るのを待った。
暫くして手当てが終わった誠が処置室から出てきた。