秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
俺と光輝は無言のままテレビを見ていた。
暫くして優さんが風呂から上がると同時にサツキが俺達を呼んだ。
「皆、出来たよ!」
テーブルには料理が並べられていて、皆はテーブルに座った。
「いただきます!」
皆でそう言って食べ始めた。
「そう言えば家の駐車場に停めてるベンツって誠のだろ?
カッコイイな!てか免許持ってたのか?」
「はい!四月が誕生日だしすぐに免許を取ったんですよ!
車は親からの誕生日プレゼントなんです…」
「普段は仕事で海外にいるし、せっかく免許を取ったし親からのプレゼントだから大事に乗れよ?
そして新しく車を買うときは俺に譲ってくれ!」
優さんは笑って俺に言った。
「俺は車よりもやっぱりバイクに乗り慣れてるからバイクのが好きなんてすけどね。」
「俺も初めはそうだったけど車を乗り出すと慣れるぞ!」
食べながら暫くは車の話をしていた。
俺達はおかわりをして、食べ終わるとサツキはテーブルの上を片付けて洗い物をし、俺達三人はリビングのソファーに座った。
「優さん、狂連の奴らの狙いは俺みたいです。サツキは確かに狙われてはいますが、俺の彼女ってのは調べはついてると思います。
もしもサツキがなんらかの形で捕まった場合を考えてサツキ居場所がわかるようにスマホにアプリをインストールしときました。
俺だけを狙ってくればいいんですけど卑怯なやり方をする連中なんで油断はできないですから。」
「そうか…なるべくサツキを一人にしないようにしてくれ!
もし何かあれば直に俺に連絡してくれな?」
「はい!」
一人じゃどうにもならない事もあるし、優さんには伝えておかないとな。
そんな話をしていると、洗い物が終わったのかサツキが俺達所にやってきた。
すると優さんはソファーから立ち上がって言った。
「俺は今から伊織の所に行くからお前らはゆっくりしていけ!
じゃあ俺は出掛けるからサツキを頼んだぞ!」
そう言って優さんは彼女の家に行った。