秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
俺はバイクに跨り、エンジンをふかした。
圭介が俺の後に乗ると、いつも以上のスピードで俺は走りだした。
そして光輝が居る場所に着くと、光輝は壁もたれ座りこんでいた。
「光輝っ!!」
俺は光輝の姿を見つけ、バイクから降りるとそう言って光輝の所へ駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「悪い、俺が一緒に居ながらサツキを守れなくて…」
光輝は俺に申し訳なさそうに言った。
いつも俺に喧嘩越しで話しかけてくる光輝ではなく、悲しげな表情だった。
「こいつらお前が一人でやったのか?」
「ああ…何とか殴られながらもこいつらは俺がやった。」
見ると八人くらい空き地に倒れていた。
「よく頑張ったな!」
そう言って俺は急いで優さんに電話をし事情を話すと、もうすぐ家に着く所だったらしく今すぐこっちに来てくれる事になった。
俺は電話を切った後、サツキの居場所をアプリで探した。
すると狂連のやつらが溜まってると言っていた今は使われていない市場のに居るのが分かった。
「誠っ!!」
優さんが来たらしく俺の名前を呼んだ。
「優さん!」
優さんはこっちに来た。
「しかし光輝もこいつら一人でやったのか?
顔にもすげぇ傷があるし、今から傷の手当てするぞ!
それから誠、サツキの居場所はわかったのか?」
「はい!今から俺達はそこに向かいます!
必ずサツキを連れて帰るので優さんは光輝をお願いします!」
「わかった…何かあったらすぐに連絡しろよ?それから圭介も頼むな!」
「はい!」