秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
姉ちゃんの事もあり、俺は真面目にしようと思い、生徒会長に立候補し、生徒会長になる事になった。
だからと言って、チームの奴らは俺にとっては大事な仲間だからチームは引退しても関係は変わらずにいた。
高校三年になったある日。
生徒会業務で俺は学校に残っていた。
生徒会長といっても夏までだし、それまでは真面目に生徒会業務に取り組んでいた。
生徒会業務が終った頃には17時を過ぎていて、校内に居るのは先生と、部活の生徒だけだ。
俺は目は悪くないが、カモフラージュで眼鏡を掛けている。
俺は眼鏡を外して、制服を着崩した。
いつもの俺に戻る瞬間で、誰も居ないと思って俺は油断していたのかもしれない。
そんな時に圭介から電話が掛かって来た。
「もしもし。」
(あっ誠?俺だけど!)
「何だよ?」
(今日は皆いるから俺んちに遊びに来ないか?でも誠は生徒会長だから忙しいしよな?)
アハハハと言いながら笑う圭介にイラッとした俺は、学校というのも忘れて暴言を吐いた。
「お前いいがげんにしろよ?」
(冗談だろ?来るだろ?)
「ああ!今から行く!」
(生徒会業務、お疲れ様です!)
「うるせぇー仕方ねぇだろうが!」
そう言うとゲラゲラ笑いやがったからそのまま電話を切った。
そして入口の方に目をやると、扉が少し開いていて女が驚いたように俺を見ていた。
マジかよ…こんな姿に今の会話、絶対にこの女、聞いてたよな。
女は固まって動かずに俺をじっと見つめていた。