秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
デブの髪の毛は所々に禿があった。
もしかして、俺が皆に写メを見せてあだ名が付いた事が原因でストレスで禿げのか?
そうだとしたら何だか申し訳ない気持ちになった。
イジメたくてそうした訳じゃない。
ただデブは俺に何回も喧嘩を売ってきていたが俺はいつもシカトしていた。
だがあまりにもしつこくて仕方ないから喧嘩を買った。
でもあまりにも弱すぎて、お漏らしまでして、写メを取れば二度と俺に絡んでこないだろうと思い皆に見せたんだ。
「お前もしかして…俺が原因でその髪の毛が…」
「見たなっ!殺してやる!」
そう言って下に落ちていたナイフでいきなり俺の腕を刺した。
それを避けきれずに俺は思わず声を漏らした。
「うっ…」
「ま、誠っ!!」
デブは狂ったように笑い出した。
「アハハハ!」
だがデブが笑ってる時に俺は刺されていない右腕でデブを思いっきり何度か殴り、倒れたデブを蹴ると、デブ意識を失った。
そして俺は大声で言った。
「おいっ!狂連の奴らはこっちを見ろ!
お前らの総長は俺が倒した!
今日でお前らは解散だ!」
皆は俺の言葉を聞いてその場に座り込んだ。
圭介達も、無事だったが、何人もが下に倒れているのが目に入った。
するとサツキは俺に駆け寄った。
「誠っ、腕は?早く病院に行かなきゃ!」
サツキら涙ながらにそう言い、俺はサツキを抱きしめた。
「泣くな!俺は大丈夫だ!
俺はどうなろうとサツキが無事ならそれでいい!」
「バカっ!誠は怪我しちゃってるんだよ?
どうして私の所にきたりしたのよ!
もし、死んじゃったら私っ…」
泣きながら言うサツキに俺は言った。