秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜





「お熱い中、邪魔して悪いな!」


圭介くはニヤニヤしながら言った。


サツキは恥ずかしいのか俯いてしまった。


「うるせぇな!」


「てかコイツって漏らしマンじゃん!
お前を狙ってたのはコイツだったのか!
恨んでたんだなこんなになるまで…」


「ああ…恨みとストレスだろうな。
悪い事をしちまったよ…。」


「確かにそうだとしても、コイツだって悪い事をしたんだからな!
後は俺に任せてお前は早く腕の手当しろよ!」


「ああ!じゃあ後は任せた!」


そう言って俺とサツキは倉庫を後にした。


サツキはスマホを鞄から取り出してタクシーを呼び、俺達は病院に向かった。


病院に着いて受付をして、俺は処置室に連れて行かれた。


「君、この怪我はどうしたのかね?
まさか誰かに刺されたのかね?」


よろよろの爺さんが俺にそう言ってきた。


「違います!これは俺が自分でしたんだ。
イライラして自分の腕を傷つけてしまって…。」


「自分の身体は大事にしないといけないよ?
じゃあ一応、麻酔はするけど効かなくても縫うから痛くても少し我慢して下さい。」


そう爺さんが言って俺の腕を縫いだした。
爺さんの言うとおりマジで痛がったが我慢した。


「よく我慢したね!それからもしかすると二三日くらい熱が出たりするかもしれないから家で安静にしとくんだよ?
薬を三日分だしてるから三日後に病院に来てください。」


「分かりました」


そう言って俺は処置室から出て行った。





< 164 / 182 >

この作品をシェア

pagetop