秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜





俺の家に着くと、サツキは車を降りて玄関まで来てくれた。


「二三日はゆっくり休んでね?」


「ああ!サツキは寝坊すんなよ?」


「うん!」


「じゃあまた連絡するから!」


そう言って俺は家の中に入って行った。



俺はどうしてもシャワーを浴びたくて、お手伝いに腕を濡れないようにしてもらい、右手で頭と身体を洗った。


だけど何だか傷口は疼くし頭も痛くて着替えると、病院から貰った薬を飲んでそのまま眠った。



✱✱✱



「痛ってぇ…」


腕の痛みと頭の痛みで目が覚めた。


スマホで時計を見ると朝の八時だった。


俺は学校に熱が出たと電話して三日程、休むと伝えた。


電話を切り終えると同時にサツキからラインがきた。


(今学校に着いたよ!寝坊はしなかったから偉いでしょ?
無理して動かないで寝てるんだよ?)


サツキは元気みたいで安心した俺は、起きて薬を飲むとサツキに返事を送った。


(寝坊しなかったなんて偉いな!
俺はちゃんと大人しく寝てるからサツキも勉強頑張れよ!)


そうラインをしてまた眠に就いた。






< 166 / 182 >

この作品をシェア

pagetop