秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
俺の家に着くと、サツキは車を降りて玄関まで来てくれた。
「二三日はゆっくり休んでね?」
「ああ!サツキは寝坊すんなよ?」
「うん!」
「じゃあまた連絡するから!」
そう言って俺は家の中に入って行った。
俺はどうしてもシャワーを浴びたくて、お手伝いに腕を濡れないようにしてもらい、右手で頭と身体を洗った。
だけど何だか傷口は疼くし頭も痛くて着替えると、病院から貰った薬を飲んでそのまま眠った。
✱✱✱
「痛ってぇ…」
腕の痛みと頭の痛みで目が覚めた。
スマホで時計を見ると朝の八時だった。
俺は学校に熱が出たと電話して三日程、休むと伝えた。
電話を切り終えると同時にサツキからラインがきた。
(今学校に着いたよ!寝坊はしなかったから偉いでしょ?
無理して動かないで寝てるんだよ?)
サツキは元気みたいで安心した俺は、起きて薬を飲むとサツキに返事を送った。
(寝坊しなかったなんて偉いな!
俺はちゃんと大人しく寝てるからサツキも勉強頑張れよ!)
そうラインをしてまた眠に就いた。