秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜




どれくらい寝たのか誰かが俺を起こす声で目が覚めた。


「誠、無事か?」


「はっ!?んっ…圭介?」


「はははっ!寝ぼけてんのか?
優さんから電話が朝早くにあって、誠の様子を見に行ってやれって言われたからこうしてお見舞いにきてあげたんだよ!」


「そう言えばデブはあれからどうしたんだ?」


「ああ!アイツの頭の禿げた写メを撮って、起きた時にアイツに見せたんだ。
するとアイツは顔を真っ赤にして今すぐ消せよって言われた。
だけど俺はアイツに"嫌だ"って言ったよ!
もしまた同じような事をしたらお前の写メを名前も添えてツイッターで公開するからなっていったら小声でわかったと言ったから俺達はアイツを残して帰って行ったんだ。」


コイツ…俺よりも酷い奴だな。


だけどデブも今回はやり過ぎたからもう二度と悪さはしないだろう。


圭介は二時間程、俺の家に居て帰って行った。


それからまだ熱は出たりしたけど、薬のお陰で痛みもだいぶ落ち着いて、爺さんに言われた通りに三日後に病院に付け替えに行ってまた薬をもらった。


明日には学校に行けるし、サツキに会えるのが楽しみだった。







< 167 / 182 >

この作品をシェア

pagetop