秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「おいっ!サツキっ!」
誰かが私を呼ぶ声がして目を開けると、そこには私が会いたかった人の顔があった。
「誠っ!」
私は寝起きなのにも関わらずに、起き上がると誠にそのまま抱きついた。
「会いたかったぁ」
「悪いな遅くなっちまって!
それよりもサツキ、随分と大胆な事するんだな?」
意地悪そうに誠は私に言った。
「そ、そんな大胆とかじゃないから!」
「へぇー…てかもう無理だ!
我慢できねぇ」
「んっ…」
そう言うと誠は私にキスをした。
今日のキスは何だかいつもと違って、急に私の唇を割って誠の舌が私の口の中に侵入してきた。
「んっ…ま、まこ、と」
どうしていいか分からず、誠は私の舌に自分の舌を絡めてきたから私も同じように絡めた。
長いキスが終わり、私は若干、呼吸が乱れていた。
「悪りぃ、まだサツキには早かったよな?
でもサツキが可愛い事するから今日は止められなかった。」
「ちょっと初めてでビックリしたけど謝らなくていいよ。」
本当は凄いビックリしたし、息をどうしていいのか分からなかった。
「本当はどうしていいか分かんなかったろ?
必死だったサツキも可愛くてすぐに止められなかった。
サツキの気持ちを一番に考えてるつもりだけど、俺だって長くは待てないかもしれない。」
それってキスとかよりもまだ先に進みたいって事だよね?