秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
サツキの家に着くと、既に光輝が待っていた。
「はよ!誠、さっそく教えてくれよな!」
気合い十分な光輝は朝からハイテンションだった。
サツキはまだ寝ているみたいだったから、ラインでサツキに光輝にバイクの乗り方を教えるから終われば家に行くと送って、光輝を俺の後に乗せると俺は練習できそうな広い場所へと向かった。
広い場所に着いてバイクを降りると光輝は俺に言った。
「俺さ、最近彼女が出来たんだよ!
通信制の高校で知り合ったんだけどさ、足もなくてデートする時に歩きとか電車になるだろ?だから早く免許取りたいんだ!
教習でも確かに練習するけど、誠は運転も上手いし俺も誠みたいに早く上手に乗れるようになりたいからさ!」
「なるほどな!だけど運転だけ上手くなってもちゃんと勉強しなきゃ試験には上がらないぞ?」
「分かってるよ!勉強も誠に教えてもらう!」
「バカか!?勉強は教えるよりもちゃんと教習で話を聞いて、本を読んで覚えるんだぞ?
自分でちゃんと覚えなきゃならないしな!」
「そうなのか…まぁ勉強も頑張るから運転のご指導頼むよ!」
そしてその日はエンジンの掛け方から教えて、一人で乗れるようになった。
後は教習で習えば段々、上手くなるだろう。
そう思ってこの日は練習が終わると光輝をそのままバイト先に送り、俺はサツキの家に向かった。