秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「二人共、落ち着け!
なぁ光輝!サツキも我慢してる部分もあるし、理由を話してやれよ?
もし逆の立場だったら嫌だろ?」
「チッ…分かったよ!話せばいんだろ話せば!
最近、彼女が出来たんだよ!
本来なら教習で習って覚えて免許取ってって流れでいいんだけど、いっぱい乗って運転が上手くなっておきたかったんだ。
確かに無免許運転はいけない事だけど、それでも上手くなりてぇんだ。」
「それならそうだって言ってくれたらいいのに!何で彼女が出来た事を言ってくれなかったの?
ねぇ彼女ってどんな人なの?」
「だからサツキには言いたくなかったんだよ!色々と聞かれると思ったから…」
光輝が言いたくない理由はそれだったのか。
「ねぇこうちゃんの彼女、今度紹介してよ?」
「はっ!?嫌だし!」
「じゃあ誠と練習させてあげないんだから!」
サツキは勝ち誇ったような顔で言った。
この幼馴染の二人は子供みたいだな…。
「ったく…サツキの知ってる奴だ。」
「えっ?知ってるってどう言う事?」
光輝は諦めたのか俺達に話し始めた。