秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
アイツらが絡んできたせいでだいぶ辺りは暗くなってきた。
「じゃあ帰るぞ!」
「はい」
そして二人でまた歩き出した。
暫く歩いて行くと女が俺に話しかけてきた。
「生徒会長!」
「なぁ、その生徒会長って学校以外ではやめてくんね?」
「えっ?じゃあ先輩とお呼びした方がいいですかね?」
「それも却下!誠って呼べ!」
「そそそそんな!呼び捨てなんて出来ません!」
「俺がいいって言ってんだよ!
分かったら返事は?」
「はぃぃぃぃ!」
「ん!後、明日から暫く一緒に帰るから学校の図書室で待ってろ?」
「えっ?何でですか?」
「さっきの質の悪い野郎から何かされたらどうすんだ?
あいつはら必ず仕返しをしてくる筈だ!
お前の顔も見られてるからここを通って帰るのは暫くは危険だ!
一応、携帯の連絡先を交換するから。」
アイツらは必ず仕返しをしてくる筈だし、さっきの空き地を通って帰るとなると女が危険だ。俺にも責任はあるし、女も顔を覚えられてるから一応…心配だしな。
女は鞄からスマホを取り出すのに時間が掛かっていて「早くしろよドジ!」と言った。
女は鞄からスマホが見つかり連絡先を交換した。
「あ、あの…後1メートルくらいで家なのでここで結構です!
送ってもらいありがとうございました!」
「ああ!明日はまた連絡するから学校が終わっても勝手に帰ってんじゃねぇぞ!」
「わ、わかりました!」
そう言って女は家の中に入り、俺もそのまま圭介の家まで向かった。