秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
次の日、俺は真面目な格好で学校に向った。
センコーも俺には何も言わないし、成績も学年トップだから目をつけられる事はまずない。
中学の同級生が今の俺の姿を見ても、俺とは気づかれないだろうな。
俺は真面目に授業を受けて、放課後になると生徒会室に向った。
対して用事がなくてもここで時間を潰せば皆は下校して居なくなるしな。
女を図書室で待たせてるのも、なるべく一緒にいる姿を見られないためだ。
俺はクールで通しているし、必要以外は人とは話さないようにしている。
話していて苛ついたら態度に出てしまって本性が出ても困るからだ。
あの女には知られたから隠す必要はないが、学校ではバレたら面倒くせぇから人が居ない時じゃないと無理だからな。
暫く時間が経って、17時前になると俺は生徒会室を出て図書室へと向った。
勿論、生徒は居なくて図書室にもあの女だけが居るくらいだろう。
図書室に着いて中に入ると、目に入ったのはあの女が寝ている姿だった。
俺は女に近づいて女の寝顔を見ると、昨日は薄暗かったのもあるが、よく見ると綺麗な顔をしていた。