秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜

「お前の友達はお前よりもしっかりしてんだな？」


「……」


「何シカトこいてんだよ！」


「テスト…」


「はっ？」


「どうしよう！テストが来週からあるの忘れてました！数学もだけど他の教科も怪しいです。」


「そんなにヤバイのか？」


「はぃ…」


私は泣きそうな目で生徒会長に訴えた。


「…仕方ねぇから俺が教えてやるよ！
その代わり土日で一気にお前に勉強を叩き込む！何でテストを忘れてたのかはわかんねぇけど後、2日しかねぇしさっきの友達にテスト範囲を聞いておけよ？」


「はい！」


成績優秀の生徒会長に勉強を教えてもらえば赤点はまのがれるかな？
だけど勉強って何処ですんだろ？
私と生徒会長は学校を出るといつものように圭介くんの家に向った。


「生徒会長！明日は勉強は何処でするんですか？」


「明日は俺の家でする！だから明日の朝は迎え行くから！」


生徒会長の家に？
それに二人きりだし、緊張しそうだな。
やっぱりお茶菓子か何かを持って行った方がいいよね？
私はスマホを取り出してお兄ちゃんにラインをして、仕事帰りにお茶菓子を買ってきてと頼んだ。


圭介くんの家に着いて少し話した後はバイクで私の家まで生徒会長が送ってくれた。