秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
グーーー。
「あっ…」
私のお腹が鳴ってしまった。
「あっ、もうお昼過ぎたな?
それにお前は朝ごはんも食べてなかったよな。今からお昼にするから先に飯食ってから勉強の再開だ。」
「はぃ…」
まさかお腹が鳴るなんて…は、恥ずかしい。
生徒会長はお手伝いさんにご飯を持ってくるように言って、部屋にお昼ごはんを運んで来てくれた。
レストランとかで食べるような料理に思わずゴクリとツバを飲み込んだ。
食べると美味しくて思わず頬が緩んだ。
「お前って旨そうに喰うんだな?」
「だって美味しいですもん。
自分じゃこんな風には作れませんし本当に美味しいですから。」
「じゃあ勉強も頑張れるよな?」
「…はははっ…頑張ります。」
食べてる時は幸せだったが、食べ終わるとまた苦手な数学の勉強を再開した。
だけど生徒会長は私が分からない理由を説明したら、私に分かりやすいように説明してくれた。
そのおかげで問題を解けるようになった。
だけど数学の公式なんて一つじゃない。
取り敢えず、数学の勉強は一度やめて、他の教科の勉強に集中した。
気がつけば時刻は17時を過ぎていた。
「生徒会長!そろそろ私、帰ります。」
「もうそんな時間か?」
「はい!でも生徒会長は勉強しなくて良かったんですか?」
「俺は勉強しなくても大丈夫だし、小さい頃から英才教育させられてたから勉強しなくても大丈夫だしな!」
「……」
言葉が出なかった…羨ましいと言いたいけど、生徒会長もちゃんと勉強してきたから今はしなくても分かるんだし私も頑張らなきゃと思った。