秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
俺はサツキを家まで送るとバイクをそのまま圭介から借りて自分の家に帰った。
家にいるお手伝いの奴に明日は人が来るからとだけ伝えた。
夜になり明日は朝の10時には迎えに行くとサツキにラインをして俺は眠りに就いた。
次の日、俺は起きて用意が終わるとバイクに乗ってサツキの家まで迎えに行った。
サツキの家に着いて俺はサツキに電話をかけた。
何か寝ぼけたような声がしたと思ったら焦ったように"今から玄関を開けます"とか言って電話を切られた。
玄関の扉が開くとそこには髪の毛はボサボサで、パジャマ姿のサツキが居て一瞬、驚いた。
「す、すみません!見ての通り寝てしまってました。
直ぐに用意するので上がって下さい!」
そう言って俺を家に上げてリビングで待つように言われ、サツキは急いで用意をしていた。
まさか寝てたなんてな…まぁサツキらしいような気もするけど。
俺はサツキの用意が終わるまでリビングにあるソファーで待たせてもらった。
「お待たせしました。待たせてすみません。」
「別にいいけど、それだけ寝たんだし勉強頑張らないとな?てか両親は?」
「はい!うちの両親はお父さんが単身赴任中で、私の高校入学が決まって入学式が終ったらお母さんもお父さんの所に行きました。
だから今はお兄ちゃんと二人でこの家に住んでいて、お兄ちゃんは今日は彼女と旅行に行ったので帰ってくるのは明日なんですよ!」
「そうなんだ?ってかそろそろ行くか!」
「はい!」
そう言ってサツキの家を出た。
外に出てバイクに乗り、俺の家まで向かった。