秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜



俺の家に着き、中へ入るとサツキは驚いていた。


俺はサツキに両親の仕事の事とかを話すと納得していた。
それもそうだよな、でかい家にお手伝いまで居たら驚くよな。
友達はみんな驚いていたし羨ましがられた。
だからあまり俺はこの家には友達を連れてきたりしなかった。
幼い頃から両親は仕事ばっかで姉ちゃんと二人だったし、幼い頃は寂しかったのを覚えている。
だから逆に俺は友達が羨ましかった。
家に帰れば両親が居て…。


俺の部屋に連れて行く途中にサツキが俺に話しかけてきた。


「あのっ!これ…つまらないものですけど。」


そう言ってお菓子の入った袋を俺に渡した。
中身を見るとお菓子らしき物が入っていた。


「こんな気を使わなくてもいいのに!
でもサンキューな?」


それから俺の部屋に着いたが、サツキは口をポカーンと開けて部屋の中を見ていた。



✱✱✱



「だからここはさっきも教えたろ?
まさか…聞いてなかったんじゃないだろうな?」


「ちゃんと聞いてました…」


「じゃあ何で解けないんだ?この公式を頭に入れないと数学は解けないぞ?」


「うっ…」


勉強を始めて2時間。
数学以外の他の教科は範囲を見て、絶対に覚えておいた方がいいポイントを教えた。


先に苦手な数学を教えて欲しいと言われたからまずは公式を教えて解かせたけど全然、手が進んでいなかった。
ここまで馬鹿だとは思わなかった。




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