秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜




「来たぜ!優くんはまだ?」


「お兄ちゃんはもう少ししたら帰ってくるよ!後、今日は久しぶりに外食するからこうちゃんも一緒に行くってお兄ちゃんに連絡しといたからね!」


「マジ!行く行く!てか彼女は?」


「今日、明日は親戚の法事があるから家にいないみたい!」


「そっか!てか早く優くん帰って来ねぇなか。」


こうちゃんは昔からうちのお兄ちゃんが大好きでよく一緒に遊んでもらっていた。
だからこうしてまた会えるのが嬉しいみたい。


そして暫くするとお兄ちゃんが帰ってきた。


「ただいま!」


「お帰り!」
「優くんお帰り!」


「光輝、この前ぶりだな!俺は先にシャワー浴びるからもう少し待ってろ!」


そう言ってお兄ちゃんはシャワーを浴びた。


お兄ちゃんがシャワーを浴び終え、着替えを済ませると三人で家を出た。


お兄ちゃんの車に乗って近くのファミレスに向かった。


家を出て車を走らせていると、近くの空き地に人が集っていた。
私は窓から見ていると、この前に絡まれた不良が居た。


うわっ!


そう思った時には遅くて、私はその不良達と目があってしまった。


それに気づいた不良はバイクに跨がり、私達の乗ってる車を追いかけてこようとしている。


ど、どうしよう。


ミラーを見るとやっぱり付いてきている。


だけどお兄ちゃんとこうちゃんは話に夢中で気づかない。


これって絶対に私を追いかけてきてるよね?


私は心臓がバクバクしていた。


か、神様!た、助けてぇ!


しかし私の願は叶わず、後から付いてきていた不良達はお兄ちゃんの車の真横に来て足で車を蹴ったのだった…。





< 55 / 182 >

この作品をシェア

pagetop