秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
私はゲーム機を片付けた後、ソファーに座っている二人にジュースを持っていった。
「はい、どうぞ!」
二人はありがとうと言ってコップを受け取った。
「そう言えば優くんは?」
「ああ、お兄ちゃんなら眠いから寝るって言って寝たよ!」
「そっか…じゃあまた明日でも遊び来るわ!」
「こうちゃんは昔からお兄ちゃんが好きだよね?」
「確かに優くん兄貴みたいな存在だし好きだけど、俺は優くんが居るからこの家に遊びに来ていた訳じゃないしな!」
「そうなの?」
「この際、誠も居るし言わせてもらうけど…」
そう言ったこうちゃんは私をじっと見つめた。
「俺は小さい時からサツキが好きだった!
親父の転勤で離れちまったけど、あの頃はまだガキだったし、照れ臭くて好きだなんて言えなかった。
勿論、転校してから中学に入って彼女も居たけどやっぱサツキの事が忘れられなかっよ!
好きだ!昔も今も
俺はお前と久しぶりに会ってやっぱ好きなんだって思った。
誠と付き合ってようが俺には関係ないし、サツキを俺に振り向かせるから!
誠…俺は遠慮なんてしねぇから!
じゃあ俺は帰る、また明日な!」
そう言ってこうちゃんは帰ってしまった。
私の事が好き…?
まだ信じられない…
こうちゃんとは幼馴染だし、私は好きとかの感情もなかったし、小学生の時も好きな人は居たけどこうちゃんではなかった。
それにどちらかと言うとよく喧嘩してたから私を好きだなんて絶対に思わなかった。