秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜




「ああ、それなら心配ないぜ?この前にサツキちゃんの番号聞いたから俺のも知ってるしな!」


「はっ?」


いつの間に番号とか交換してんだよ…
一応、借りでも俺はサツキの彼氏だぞ!?
俺に一言、言うだろ普通…
サツキはサツキで何にも言ってこないし。


「あれー?もしかして誠、嫉妬してんのか?
俺はてっきりサツキちゃんから聞いて知ってるんだと思ってたんだけどな。
まさかお前が嫉妬するなんて昔なら考えられねぇ!サツキちゃんの事、本気なんだな?
そりゃそうだよな、好きな女を守る為に毎日、送り迎えしてるしな!」


俺がサツキを好き?嫉妬?


そんな筈はない、ただ俺は…アイツを危険な目に合わせないように俺が守ってやる為に一緒に居るだけで、好きとかそんな感情なんてある訳ない。


だけど…確かに俺は圭介とサツキが番号を交換しているのを聞いてイライラはしたけど、何でイライラしてんのか分かんねぇ。


「何をそんなに考えてんだ?まさかサツキちゃんが休みだし会ってないから恋しいとか?」


「そんなんじゃねぇよ!」


「またまたー照れちゃって誠くんは可愛いですねぇ!」


調子に乗ってる圭介の腹に俺はパンチをした。





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