秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「あっ!そう言えば誠、お前とサツキは工業の奴らに絡まれたんだって?」
「え、は、はいっ!」
イライラしていた俺に優さんが話をしてきたのでイライラの気持ちは薄れた。
「ここに来る前に、バイクに乗った奴らが俺の車を蹴ってきたから車を停めて話を聞くと、サツキと誠にヤラれたと言っててサツキを狙って追いかけてきたみたいでな。
まぁ俺と光輝でボコボコにしといたけど、どっかの族の奴らか?」
「本当ですかっ!?アイツらは狂連の奴らで、何か今は他の族のチームを潰すと言ってるみたいなんですよ!圭介の家でさっきも話していて、チームの一人が狂連の奴らにボコボコにやられたんで、圭介は狂連の奴らがまた仕掛けてきたら潰すと言ってました。
他の族の奴らも狂連のやり方が気に食わないみたいで、圭介と同じ考えみたいです!
確かに喧嘩も昔からあったですけど、アイツらは卑怯だから許せないんですよ。」
それにサツキの顔を知ってる奴らも何人かいるし、優さんの車を追いかけてくるくらいだからサツキだけは必ず守らなきゃならねぇ。
「俺の代の時も狂連とやりあった事はあるけどそんな卑怯な連中じゃなかったけどな。
だけどサツキも狙われてるとなれば話は別だし、サツキを守ってやれるのは誠しかいねぇからな!」
「今までは帰りだけ家まで送ってましたが、月曜日からは朝も迎えに行きます!」
「それなら安心だな!俺も朝が早いからサツキを学校には送れないし、そうしてやってくれ!」
でも本当に厄介な連中だ。
何とかしなきゃな…今の狂連の総長は誰なのかは俺は分かんねぇし、圭介も少し前に変わったってのは聞いたみたいだが、どんな奴なのかは知らないらしい。