秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
優さんは冷蔵庫からビールを取り出して、テーブルに座ると彼女に電話をしだした。
「やるの?やらねぇの?」
俺は幼馴染に言った。
「てかお前になんて負けねぇし!」
そして対戦を始めた。
「二回して二回とも負けるとか光輝も弱いよな?」
「勝手に呼び捨てしてんなよ!てかたまたま負けただけだし!」
「光輝より俺のが年上だし呼び捨てしても当然だろ?それに優さんには弱いよなとか言ってたけど優さんに勝ったのもたまたまなんじゃねぇの?」
「じゃあ俺も遠慮無く誠って呼ばせてもらう!年上とか関係ねぇし!それに優くんに勝ったのがたまたまな訳ないだろ?次は絶対に負けねぇし!」
そして俺達はまた対戦をしたが、何度やっても光輝は俺に負けるし、何だか可哀想になってきた。
「チッ!もう一回やるぞ!」
「何度やっても無駄だろ?」
「うるせぇ!お前に負けるとか俺のプライドが許せねぇ!」
「何のプライドだよ?たかがゲームだろ?」
「いいからもう一回やるぞ!」
たかがゲームで何を剥きになってんだか…。
それにゲームに負けてプライドとかどれだけ負けず嫌いなんだよ。