秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
光輝に告白されたサツキはまだ呆然と立っていた。
「光輝はサツキの事、本気で好きなんだな?
でも…だからと言って、俺はお前の彼氏をやめる気もないから!
まだ工業高校の奴らも油断できねぇし、優さんとも約束したしな!」
「生徒会長…」
「その生徒会長って言うの止めろって言ったろ?
次にまた生徒会長って言ったらキスするから!」
「え、えぇぇぇっ!」
想像したのかサツキの顔は真っ赤になった。
少し意地悪しすぎたか?
だけどそんな所も可愛いと思ってしまった。
「返事は?」
「はい…」
「何でそんな顔すんだよ…
お前は笑ってる方がいい!それに俺…光輝には負けねぇから!
俺も今から帰るけど、明日は俺もサツキの家に来るから!じゃあ明日な。」
サツキの頭を撫でて、俺もサツキの家を後にした。
俺はバイクに乗って家に帰る途中、色々と考えていた。
光輝の事もあるけど、狂連の奴らがサツキを狙ってくる可能性はあるし、この辺を彷徨いてる可能性は大だしな。
光輝にも明日はその事を話しとかないと、優さんと光輝の顔も知ってるし、優さんは俺も尊敬する程、喧嘩は強い。
だけど光輝がどれ程、強いかは知らないけど、大人数で狙われたら一人じゃやられてしまう。
先ずは狂連の奴らをどうにかしないとな。
もしサツキが光輝に気持ちが動いたとしても、狂連との事が落ち着いたら俺の気持ちを伝える。
そう俺は心に決めた。