秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜





ど、どうしよう!!


それに何だか誠、いい匂いがする…ってそれじゃ私、変態みたいじゃん!


こんな風に男の人に抱き締められたのは初めてだし、ドキドキしすぎて今にも心臓が飛び出しそうだ。


お兄ちゃんには抱きついたりはあるけど、いつも頭を撫でてくれる感じて、私が一人で抱きついてるだけだ。


だが誠は何も言わずに抱き締めたままで、私も動けずに誠を抱き締めたままだった。


「お前らイチャついてんなよ!」


不機嫌そうな声が聞こえたが、誠の腕でこうちゃんの声は聞こえたが、顔は見れなかった。


「サツキから抱きついてきたんだ!
俺達は付き合ってるんだしいいだろ別に?
なぁサツキ?」


「えっ、う、うん。」


私もそう返事するしか出来なかった。
それよりも早く私を解放してくれなきゃし、心臓がぁ!


「ははっ!サツキを好きなのは分かるけど、一応、俺もサツキの兄貴だしイチャイチャするなら俺の居ない所でしてくれ!」


お兄ちゃんがそう言ってくれたおかげで誠は私を抱き締めていた腕を下ろした。


はぁ〜やっと解放された!


だが私の心臓はまだドキドキしていた。


どうして私…ドキドキしてるんだろ



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