秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「危なかったな!お前の後に蜂がいたんだ!」
「あ、ありがと…」
蜂が居るとか嘘付くんじゃねぇよ!
俺は光輝を睨むと、光輝も俺を睨み返した。
「おいっ!早く乗れよ!」
睨み合っていると、先に車に乗っていた優さんがそう言って、俺達は車に乗った。
一応、不良達が居るかもしれない空き地は通らず、違う道を通るように優さんに頼んだ。
サツキをなるべく巻き込みたくないからだ。
「サツキ!明日から朝も迎えに行くからな?
一人で学校に行ってて奴らに絡まれたら大変だろ?だから落ち着くまでは朝も迎えに行くから!」
「でも朝は空き地には誰も居ないし、大丈夫だと思うけどな…」
コイツは…昨日もサツキの姿を見て追いかけて来たんだ、危機感くらいは持てよな…。