秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜




サツキは固まったまま動かない。


それにサツキの手は俺を抱き締めたままだ。


サツキが可愛い事をするから俺も我慢が出来無くて抱き締めてしまったけど、このまま離したくねぇ…。


サツキを暫く抱き締めていると…。


「お前らイチャついてんなよ!」


不機嫌そうな声で光輝はこっちに近付いて来て言った。


「サツキから抱きついてきたんだ!
俺達は付き合ってるんだしいいだろ別に?
なぁサツキ?」


「えっ、う、うん。」


サツキも曖昧な返事をした。


「ははっ!サツキを好きなのは分かるけど、一応、俺もサツキの兄貴だしイチャイチャするなら俺の居ない所でしてくれ!」


優さんにそう言われ、俺はサツキを抱き締めていた腕を下ろした。


確かに優さんはサツキの兄貴だし、見たくないよな。


だけどもう少しだけサツキを抱き締めたかった。


それに抱き締めただけなのにこんなドキドキするなんて、やっぱサツキに惚れてんだな俺…。






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