秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「俺、腹が痛てぇからトイレ行ってくるわ!
お前らもまだ遊びたければ遊んでろ!」
そう言って優さんはトイレに行った。
「サツキ、二人であれ撮ろうぜ!」
そう言った光輝は突然、サツキの手を引っ張ってプリクラの方へと連れて行った。
「ちょ、こうちゃん!ま、誠がっ!」
「俺はお前と二人で撮りたいんだよ!」
サツキが俺の方を振り向いて言った言葉を、光輝は不機嫌そうな顔でサツキに言ったが、どこか切なげな表情をしていて、サツキはそれ以上は何も言わずに、プリクラ機の中へと入って行った。
俺は考えたが、やっぱり光輝とサツキが二人きりになるのが我慢できなくて、二人が入っているプリクラ機に近づいた。
そして俺は遠慮無くプリクラ機の中へと入り、俺が急に入って来たのにビックリしたサツキが振り向いた。
その瞬間に俺はそのままサツキにキスをした…
サツキは固まったままで、目を開けるとサツキは俺をじっと見つめていた。
カシャッとシャッターの音がして、サツキがハッとなった瞬間、光輝は凄い勢いで後にサツキを引っ張った。
「テメェ…邪魔すんなよ!」
「自分の女を勝手に連れて行ったのはお前だろ?邪魔してんのはそっちだろ?」
「ふざけんなよっ!俺は昨日の夜に言ったよな?例えお前らが付き合ってようが関係ないし、俺はサツキが好きだ!」
「俺だってサツキが好きだ!」
俺達は一歩も引かずに睨み合った。