主人公
これが終わればもう二度と…
そう思うと、離れたくなくて。
「ふふ…
締め付けすぎ…。」
そういって妖艶に笑うから、目が離せない。
そうして終わる。
シャワーをそれぞれ浴びて解散となった。
「今日は…ありがとう。」
感謝の気持ちを伝える。
「こちらこそありがとう。
また明日。」
くるりと振り返ると、駅に向かってすたすたと歩き出す秋也くん。
私もそっち方向なんだけどな…。
まぁ最初から送ってくれるなんて期待してないし?
気まずくて、その辺で時間を潰してから駅に向かうことにした。