愛を求めるお姫様

よぉ〜し!

そろそろ学校行こっかな?


「行ってきまーす」

って出て行こうとしたら、

弟の遊愛(ゆう)が

「あ?兄ちゃん待った‼︎」

「ん?何〜?」

早く行かないと僕パシリにされちゃう!


「兄ちゃん昨日俺のプリン

食ったでしょ!

俺めっちゃ食べたかったんだからね!」


その事かぁぁぁぁ‼︎

え?確かに食べたけど!

よりによって今?

お兄ちゃん今から

学校行かないといけないんですけど?

しかも遅れたら

パシリにされちゃうんですけど?


「ごめんごめん‼︎

でも僕もう行かないといけないから

その話はまた後で、ね?」


「はぁ?後で?兄ちゃんふざけてんの?

俺は今怒ってんの!!

行かせるわけないでしょ?」


うわァァァァ‼︎

めんどくさいィィィィ‼︎

もぅこうなったら!


「ゆ、ゆう?

本当にごめんね…

帰りに買ってきてあげるから!

今は行かせて!

お願いぃぃぃ!!!」


「ふーん…絶対買ってきて〜ね?」


「うんうん!絶対買って来るから

その腕の手を離してくれないかな?」

めっちゃ痛いんだけどぉぉぉぉぉぉ!?

ちぎれるチギレルゥゥゥゥゥゥ!!


「絶対買ってきてね?

忘れたとか、許さないから…」


こっわ!

声も怖いし、顔も怖い!


「わかったわかった!

分かったから、ちぎれるーーーー!!!」


「じゃあ、忘れないでね?

兄ちゃんいってらっしゃーい!ニコ」


うわぁぁぁぁーーー

痛かったよー

跡めっちゃついてるしィィィィ

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