嘘とワンダーランド
エピローグ
すっかり寒くなって、冬が訪れた11月の大安の日のことだった。
雲1つないよく晴れた青空は、この日――何よりもわたしたち――を祝福しているようだった。
「まさか、もう1回ウエディングドレスを着ることになっちゃうとは…」
真っ白なウエディングドレス姿のわたしは呟いた。
しかも同じ人ともう1度だけ結婚式を挙げるとは、誰が予想していたのだろうか?
「よく似合ってるよ、若菜」
その隣から、白いタキシード姿の課長が声をかけた。
「正文さん、ありがとう」
それに対して、わたしはお礼を言った。
課長の名前を呼ぶことになれて、敬語もだいぶ抜けてきた方だと自分でも思う。
ただし、会社の外でだけど。
雲1つないよく晴れた青空は、この日――何よりもわたしたち――を祝福しているようだった。
「まさか、もう1回ウエディングドレスを着ることになっちゃうとは…」
真っ白なウエディングドレス姿のわたしは呟いた。
しかも同じ人ともう1度だけ結婚式を挙げるとは、誰が予想していたのだろうか?
「よく似合ってるよ、若菜」
その隣から、白いタキシード姿の課長が声をかけた。
「正文さん、ありがとう」
それに対して、わたしはお礼を言った。
課長の名前を呼ぶことになれて、敬語もだいぶ抜けてきた方だと自分でも思う。
ただし、会社の外でだけど。