蜃気楼
夏詩  まどろみ
闇と光の狭間が

静かに代わる時

清しい風が

始まりをささやく

目を閉じたまま

手をのばして触れてみる

隣に眠るあなたの髪に

やわらかな頬に

そっと 起こさぬように

少し汗をかいた額は

何を秘めているのだろう

その口元の微笑み

夢の続きを知りたくて

そっと そっと

手をつないだ

まだ明けきらない夏の朝

静かに時は過ぎていく
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