可愛い俺の仔猫ちゃん
「はい。…翔ちゃん」

「ん?」

「下心って何?」

これだから…。

翔輝ははぁっとため息をついた。

「いつか分かるよ。とりあえず空月と俺以外の男は信用するな!友達もだめ!」

「はい…」

「翔もなかなか危険かもしれないけどね」

「えっ…」

驚いて空月と目を合わせる。そんな月陽を見てふはっと笑う空月。

「ったく…。月陽、俺今まで変なことしてないだろ?こっちおいで?」

「翔ちゃん!」

にっこり笑って翔輝に飛びつく。

「月陽シャンプーの匂いがする。そっか、もうお風呂入ってたんだ」

「月陽、もし翔に襲われたら俺に言うんだぞ〜〜」

「翔ちゃん襲って来るの?」

「月陽が悪いことしたらそうかもしれないな?空月さっきまで文句言わないとか何とか言ってたじゃん」

「ははっ、言わない言わない。いつかそうなるといいね」

「何のお話?」

「何でもないよ」

2人の会話について行けなかった月陽はポカンと口を開けている。

「さてと、もう遅いから俺は帰るよ」

帰ると言っても家は隣。

「泊まってけば?部屋は別にするけど」
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