可愛い俺の仔猫ちゃん
「分かってるってばー」

気だるい返事は本当に分かってるのかどうか分からない。

空月がお風呂から上がっても月陽はまだ庭にいた。

「空月!見て!雪だるま!」

庭のベンチに大きい雪だるまと小さい雪だるまがいた。

「冬って感じするな」

「写真撮ろ!空月もちょっとだけだからこっち来て!」

「え、やだよ」

「いいから早く!」

月陽は自分の携帯を持って、空月を外に引っ張り出す。

「寒!」

「いくよ!はい、チーズ!…撮れたー!」

「寒過ぎる、俺は部屋に入るよ。月陽も早いとこ入りな」

「はーい」

空月が部屋に戻った15分後、月陽も中に入った。

「げ、びしょびしょじゃん。風邪引くから早くお風呂入って」

雪が降っている中ずっと外に出ていたから当たり前だ。

月陽がお風呂に入っている間に着替えやお風呂の道具を準備する。

「上がった…くしゅんっ、よ!」

「熱出しても俺いないから看病してあげられないからな」

くしゃみをする月陽にそう言った。
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