可愛い俺の仔猫ちゃん
「月陽…っ」

唇が離されても困惑の表情は消えない。

「翔、ちゃん…?い、今…」

「月陽…好き、だ……」

空月の2人が付き合っても俺たちの関係は変わらないという言葉を信じた。

月陽と翔輝の関係は幼馴染、仲良しな世間一般の幼馴染。そんな2人が繋がれることは別に違和感を持つことじゃない。

「私も翔ちゃん、好きだよ?」

「幼馴染としてじゃなくて、女としてぞゃなくてだよ…。可愛いくて、俺だけのにしたくなる…」

月陽は困っている、どうしていいかわからない。

「なぁ…俺たちはどうなっても3人の関係は変わらないと思うんだ…」

そう言うとまた口付けした、さっきよりも深く。

「んふっ……ん…ふぁ…」

どうすることもできずに翔輝のキスに翻弄され、力が抜けた月陽は翔輝に体を委ねる形になる。

「…ごめん」

唇を離すとバツが悪そうな顔をして謝る。

「だい、じょぶ…ちょっとびっくりした、けど…」

「月陽…俺の彼女に、ならない…?」

額と額を合わせてそう訊く。もう我慢なんてできない、自分のものにしたい。

そんな独占欲が翔輝の頭を支配する。
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