可愛い俺の仔猫ちゃん
「そっか。いただきます」

「いただきまーす。…美味しい!」

にこにこしながらスクランブルエッグを食べる月陽。

「ははっ、幸せそうな顔」

「幸せだもん」

「もし月陽が俺のお嫁さんになったら月陽は毎日俺に美味しいもの作ってくれるのかな〜〜?」

わざとらしく呟くと、月陽は顔を真っ赤にさせる。

「月陽…俺は本気だからね。早く俺のとこにおいで…」

食事の最中にも関わらず、隣に座っていた翔輝は耳元でそう囁く。

その感覚に月陽はびくっと肩を揺らす。

「た、食べてる途中、なんだかっら!!」

「はいはい、ごめんて」

食事を終えると、リビングでゴロゴロして過ごした。翔輝も人の家のくせに寛いでいる。

そしてまた次の日、月陽の熱は完璧に下がった。そして今日は空月が帰ってくる日。予定では夕方の4時、土曜日だから学校もない。

「何作るの?」

「えっとね、ハンバーグとね、ポテトサラダとー。んー、何にしよっかな〜」

「俺も手伝う」

「うん!」

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