可愛い俺の仔猫ちゃん
「そっか、そうだね。じゃあ月陽はこれから俺の彼女な?だから他の男に寄って行くなよ?空月は別の話だけど」

「うん」

「いい子だ」

そう言って月陽の唇にそっと口付けた。

「ん…」

唇を離されると顔を赤くして俯く。

「ははっ、顔真っ赤。こういうことにも慣れてね?」

ーーーーひゅ〜〜〜〜、ばんっ!!

「花火だ!!!」

1発目の花火が上がった。

「冬の花火なんてここぐらいかな」

「綺麗〜〜」

目をキラキラさせて花火を見上げる月陽。

「空月に見せる写真撮らなくていいの?」

「あ、撮る!!」

携帯を出して空に向ける。

「上手く撮れる?」

「うーん、微妙…」

どの写真も人の頭が入ってしまう。

「月陽ちっさいからね〜〜」

そう言いながら月陽をひょいっと抱っこした。

「しょ、翔ちゃん!?」

「高くなったじゃん?思う存分撮れよ」

「ありがと!」

それから翔輝は花火が終わるまでずっと月陽を抱っこしていた。

「翔ちゃんごめんね!重かったよね」
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