可愛い俺の仔猫ちゃん
「私も伸びたい」

「月陽は女だからいいの」

「よくないからー!」

お互い背が高くないのも似てる所。

家に着くと、荷物を冷蔵庫に詰めてそれぞれお風呂に入り、バイト先でもらった夕食を食べて眠った。

そしてあっという間に4日過ぎてクリスマス前夜、つまり今日はイブ。

街は色とりどりのイルミネーションで飾られてすっかりクリスマス。

「愛ちゃん決めたー?」

「んー、これにしようかなーて思うんだけどどうかな?」

月陽は友人の愛璃とクリスマスプレゼントの買い物に来ていた。

「え、綺麗!」

愛璃が持っているのは男物のブレスレット。彼氏にあげるもの。

「時計にしようかと思ったんだけどちょっと金銭的になーて」

「そっかー、でもそれも素敵!彼氏さん喜ぶよ!」

「そうだといいな!私はこれにするわ。月陽は選んだ?」

「空月にはこのもこもこのマフラーにしようと思うの、空月すごく寒がりだから。でね、翔ちゃんのはまだ迷ってる、何がいいかなー」

「翔輝先輩は普段どういうことして過ごしてるかとか、趣味とか考えてみたら?」

「うーん…。あ!ヘッドフォンにしよう!」
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