可愛い俺の仔猫ちゃん
そう言って俯く。

「大丈夫。もし彼女とかできたとしても俺たちはずっと変わらないままだよ、それを受け入れてくれない人とは付き合ったりしない」

そう言って笑いかける。

「うん!私、空月がお兄ちゃんで翔ちゃんが幼馴染で本当に良かった。お父さんとお母さんは亡くなっちゃったけど、私はそういう運命だったんだなって思う」

「そうだね。俺も手のかかる妹が家族で良かったと思ってるよ」

「手のかかるって何!」

「ははっ、本当のことだもん。だけど、そんなだから月陽なんだよ。月陽がはきはきしだしたらそれはそれで俺嫌だよ」

「私も空月が今の空月じゃなくなったら嫌だな」

「今の俺ってどんななの?」

「ふふ、言わなーい」

空月がいなきゃ月陽は生きていけないかもしれない、月陽がいなきゃ空月は生きていけないかもしれない。

「あっそー」

「ごちそうさま!お風呂行くね!」

「はいはい、いってらっしゃい」

月陽がお風呂へ行くと空月は皿を片付けた。

「ずっと変わらないまま、か…。父さんと母さんが生きてたら色々変わってたのかな…」

仏壇を見てそう呟く空月。
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