可愛い俺の仔猫ちゃん
翔輝が髪の毛を掬いながら言った。

「愛ちゃんがくれたの!可愛いでしょ!」

「似合ってるよ」

「ふふ、ありがと!早くお家帰ろ!」

家に帰ると月陽はすぐに手を洗って冷蔵庫からスポンジケーキを取り出して生クリームを塗って巻く。もちろん、生クリームがないところもある。

翔輝は荷物を置きに一旦家へ帰った。

そして9時頃に全てが完了する。クリスマスといえば七面鳥だけど、そんなものはないし、そんなに大きなチキンも困るから鳥の唐揚げがメイン。

「そいや、父さんと母さんがシャンメリー買っててさ、これ」

クリスマスの絵柄の瓶が2本、机に置かれた。

「ありがとう!翔ちゃんのお父さんとお母さん来ないの?」

毎年誘ってはみるものの、来たことはないからケーキだけはお裾分けをする。

「毎年2人でゆっくり酒飲みたいんだって。だから気にしなくていいよ、ケーキ喜んでるし」

「そっか。あ、プレゼント!はい、これ空月、こっちは翔ちゃんの」

愛璃と買いに行ったマフラーとヘッドフォン。
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