可愛い俺の仔猫ちゃん
物欲があまりない月陽は使えるものは使うし、無駄遣いなんて絶対にしなかった。だからリュックも変える予定はなかった。

「うん。月陽、もうちょっと欲しいものを欲しいって言っていんだよ。リュックも俺が買わなかったら買ってないだろ」

「まぁ使えないほどじゃないからいいかなって。でも3学期はこれ使うから!」

にっこりと笑ってそう言う。

「良かった」

「そんな空月へ俺からはこれな」

翔輝が渡したプレゼントの中身は手袋。

「やっぱさ?空月っていつも寒い寒い言ってるからな〜〜。月陽と被らなくて良かったよ」

「まぁ寒がりだから?翔、ありがと。俺からはこれ」

空月から翔輝には財布。

「今のやつ、だいぶ使い込んでるでしょ」

「空月ってすっごく人のこと見てるね」

ぼそっと月陽が言った。

「ほんとな。プレゼントの選び方上手すぎる、しかも好きなデザインとかそういうのもわかってるし。ありがと!大切にするよ」

「ん、良かった!」

「んじゃ、食べるか〜」
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