可愛い俺の仔猫ちゃん
プレゼントを置いて、食卓に並べられた晩御飯を食べる。

「おいし?」

「うん、美味い!俺の母さんと同じくらい料理上手くなったんじゃない?」

「翔ちゃんのお母さんには絶対敵わないよ」

そう言って苦笑する。

「月陽には月陽の味があるよ」

「うん。お母さんはどんなんだったのかな…」

「きっと月陽と同じだよ」

「かな?」

「俺はそう思う」

空月は口を動かしながらそう言った。

「空月は月陽の味が1番なんだよ」

翔輝は笑ってそう言った。

「空月や翔ちゃんが私が作ったのとか褒めてくれるのすごく嬉しい!高校卒業しちゃったりしたらきっと忙しくてこんなことできなくなっちゃうよね…」

いつまでも子どもじゃない、大人になれば今の生活はもうないかもしれない。

「俺たちはずっと変わらない、10年以上ずっと一緒にいた絆はそう簡単には壊れない、そうだろ?」

「…うん!」

「月陽は何年経っても俺の妹だし、翔と俺と月陽が過ごした時間もなくならないんだからな。月陽と翔は知らなけど」

「おま、空月「嘘だよ。2人は大前提に幼馴染でしょ」

にやっと笑って翔輝を見る。
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