可愛い俺の仔猫ちゃん
「まったく…性格悪いなほんと」

「今更?」

「ま、それが空月だけど」

少し困ったような顔をして笑い、そう言う翔輝。

「私は今の空月と翔ちゃんだから大好きだよ!」

そう言ってにっこり笑う月陽は2人にとっても大切な存在。

「月陽は可愛いままがいい」

そう言ってくしゅくしゅっと月陽の頭を撫でる翔輝。

「デレデレ」

「空月も似てるから顔だけなら可愛いよ」

「嬉しくないから!」

「空月照れてるんだよね?そうでしょ!」

「はぁ?違うから!」

珍しく月陽が上に回って空月をからかう。

「そっか〜〜、空月ほんとは嬉しいんだ?」

「うるさい!」

聖なる夜、3人のいる家では笑い声が絶えなかった。

「来年は翔ちゃんが高校卒業しちゃってるけど、またこうやってしたいなぁ…」

「できるよ。できれば毎年こうやってしたいな」

「うん!!」

ずっと変わらないままで、そう願っているのはみんな同じだ。
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